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バグダッド支局閉鎖の真相・アルジャジーラVSアメリカ

NHKスペシャルで「バグダッド支局閉鎖の真相・アルジャジーラVSアメリカ」をみました。米軍によるイラク攻撃により罪のないイラク人が老若男女問わず死傷している事実を報道したアルジャジーラに対して、米軍が圧力をかけてきた経過が詳しく紹介されました。米軍とアルジャジーラの両者の言い分を交えた番組でしたが、米軍が戦争犯罪をひた隠しにしていることは明らかです。米軍は、アルジャジーラが反米感情をあおっていると言いますが、市民の怒りの声は米軍が行ったことの結果であり、傷ついた市民の姿は米軍が落とした爆弾の被害者なのです。アルジャジーラが報道するかしないかにかかわらず、イラクで米軍に対する怒りが爆発するのは当然のことなのです。米軍にとっての問題は、そのことが外に知られて撤退を求める国際世論が高まるかどうかです。それを恐れたアメリカは、暫定政府の名を借りてアルジャジーラのバグダッド支局を強行的に閉鎖しました。いまになって考えれば、ファルージャ掃討作戦は、テロリストの撲滅を口実にしながら、本当の目的は、反米感情が高まったイラクの市民を黙らせるための見せしめだったと思われます。報道の自由は、平和の基礎です。報道の自由を奪うものに正義はありません。


タグ:報道の自由
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kyao

こんにちは。初めてお邪魔しました。
私もMITURUさんと同じ番組を見ていました。戦時下、いろいろな意味での情報操作がなされるのが普通ですが、アメリカのそれはひどすぎます。捕虜虐待に関するいくつかの真相は徐々に明らかになりつつありますが、おそらく現地ではもっともっと多くの残虐な行為が行われていたのだろうと想像します。
ファルージャへの攻撃についても、後から「ザルカヴィ氏はあのとき、もう市街にはいなかった」という話が出てくることだけを見ても、実際に行われたことは、一般市民に対する殲滅戦に近かったのではないでしょうか。アメリカ軍の広報は「一般市民は攻撃前に全員避難させた」と言っていますが、テロリストと一般市民をどう見分けるのでしょう? ある情報筋では、逃げ出そうとする市民をアメリカ軍が市街に戻るようにと、けしかけたとも言います。
ブッシュ氏が再選され、政府要人が好戦的な人ばかりになってしまったように思えるのは私だけでしょうか? あの国は、戦争への道をどんどん突き進んでいるように思えてなりません。
武器輸出の一部緩和などを憲法改正案として打ち出したわが国も、同じ道を歩まないようにと祈るばかりです。長文、失礼しました。
by kyao (2004-12-20 15:19) 

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