SSブログ

アレン・ネルソンさんの遺志を継ぐ

 元米海兵隊員で平和運動家のアレン・ネルソンさんが、今月26日(現地時間25日)、ニューヨーク市内の病院で亡くなりました。享年61歳でした。
 私の手元に1冊のブックレットがあります。タイトルは「そのとき、赤ん坊が 私の手の中に」です。アレン・ネルソンさんの講演を収録したこの本は、実にたくさんのことを教えてくれます。最初の小見出しは「わがアメリカこそ「国際テロ」の帝王です」で、ネルソンさんが広島・長崎の原爆資料館を訪れた時に、ご自身がアメリカの小学校で受けてきた原爆に関する授業内容がウソとデマ宣伝だったことを悟ったといいます。海兵隊員としてヴェトナム戦争に従軍した鮮烈な体験から、戦争を絶対してはいけないという強い意志をもつようになったお話しは、非常に説得力があります。戦争の原因と結果、国家というものの本質を鋭く指摘します。
 「質問に答えて」のところでも若い人の質問にとても分かりやすく答えているのが印象的です。私が、今読み直してうなずいたのは、北朝鮮の脅威について答えた部分です。「…北朝鮮の指導者はクレージーだけど、決して馬鹿じゃありません。イラクの場合、国連査察団により「大量破壊兵器がない」と判明した途端に、アメリカ軍の攻撃を受けました。北朝鮮の「核武装」は、アメリカの先制攻撃に備える「ポーズ」です。…必要以上に「脅威」を煽り立てるのは、「9条」をなくして「戦争する国」にするための政治宣伝です。その黒幕は、アメリカ政府。その背景には、軍備増強で儲ける軍需産業がありましょう。…」
 憲法9条を「地球上のすべての人にとっての宝物」だと多くの人に語りかけたネルソンさんの遺志を継いで、「九条の会」をはじめとする平和の運動を拡げていきたいと思いました。
紹介したブックレットは、「憲法9条・メッセージ・プロジェクト」のホームページから注文できます。
http://www.k3.dion.ne.jp/~k-9mp/
aren1.jpg
nice!(7)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 7

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0