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傷ついたカザの子どもたち

NHKオンデマンドでBSドキュメンタリー「子どもたちは見た~パレスチナ・ガザの悲劇」を見ました。
昨年12月、イスラエル軍がパレスチナのガザに空爆を行い、今年1月には地上戦を繰り広げました。この戦争で1400人以上のパレスチナ人が犠牲になりました。
イスラエル軍撤退直後、20年間にわたってパレスチナを取材してきたジャーナリスト・古居みずえさんはガザに入りました。古居さんは「ガザでここまでの惨状を見たことはない。特に心を痛めたのは、何の罪もない子どもまで犠牲になったことです。誰もがみな、言葉にならない心の傷を抱えていました」と言います。家にイスラエルの兵士が踏み込んだ光景を描く子どもたち。両親や兄弟が撃たれて死にました。「私は笑わない」という少女。いとこの少年は、戦車の砲撃によって両親を殺されました。ある少年の父親は両手を挙げて出て行ったところを銃で撃ち殺されました。イスラエル軍撤退後も子どもたちの苦しみは続いています。
心のケアをする教室で子どもたちは絵を描きます。画家になりたいという少年は、その理由を「お父さんを殺した兵士とお父さんを描きたい」からと言います。
古居さんは「子どもたちは多くを語りません。しかしその瞳に言いようのない怒りと悲しみを私は見ました」と語ります。イスラエル軍が行ったことは絶対に許されない人殺しです。子どもの心の深い傷を癒すことはたいへん困難なことだと感じました。
ガザの少女.jpg

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フーミン

イスラエルのガザ攻撃の傷跡の 深さ、

 平和に安心しきった 日本では 想像できないほどですね。

 
by フーミン (2009-05-01 11:06) 

MITURU

フーミンさん、コメントありがとうございました。
テロと報復戦争の連鎖を断ち切ることができるか、世界市民の一人として考えていきたいと思います。
by MITURU (2009-05-01 19:58) 

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