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おとなはなぜ戦争するの~イラク編

 『おとなはなぜ戦争するのⅡイラク編』(2009年5月、新日本出版社)を紹介します。
 4月に緊急報告集会「イラクは今…」に参加したときお話を聞いた、日本イラク医療支援ネットワーク事務局長の佐藤真紀さんが、児童文学作家の本木洋子さんと一緒に文章を書いています。本文47頁で子ども向けにふりがなをつけてあります。でも、内容は大人に読んで欲しいと思うことがたくさん溢れています。
 バグダッドに住む少女スハッドさんは、戦争前、友だちになった日本人と一緒に戦争が起こらないように祈って千羽鶴を折りました。そのとき9歳だったスハッドさんは、16歳になり音楽の勉強をしています。彼女は14歳の時、日本の友だちに手紙を書きました。
「傷ついたイラクから日本の子どもたちへの最上のあいさつで手紙を書きます。みなさんのことが恋しいし、みんなのことをもっと聞きたいです。~(中略)~もしわたしに翼があり、たくさんの国を越えてみんなに会えたらどんなにすばらしいでしょうか。わたしの家族や友人からの思いもこめて、みなさんに平安がありますように。残念なことに、世界中の紙を集めても私の気持ちを書ききることはできないでしょう。」
 私はこの文章を読んで、戦火の中でたくさんの辛い思いをしながらも、人間らしく生きようとしている子どもたちのけなげな想いを感じました。劣化ウラン弾の影響で、白血病になってしまった子どもと、子どもの治療費を払うために借金をしながら頑張っている親のことも書かれています。みんなとてもたいへんなのに、写真にうつっている親子はとてもいい顔をしています。
 私は思いました。「平和のために私ができることは何だろう。日本政府はブッシュ大統領の戦争に賛成したけど、たくさんの日本人は反対した。イラクにも、日本の憲法9条と同じものがあれば戦争にならなかったと思う。なのに日本では、9条を変えて戦争する軍隊をつくろうとする人たちが国会議員のなかにもいる。だけど私たちは絶対に反対だ。世界が平和になって君たちの笑顔がいつでも見られるようになるまで頑張るよ」
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