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「海賊対処」を口実にした自衛隊の海外基地建設

 民主党政権は、「海賊対処法」によるソマリア沖での「海賊対処活動」の長期化に備え、42億円をかけて自前の基地を建設するために、7月17日、ソマリアの隣国、ジブチで「起工式」をおこないました。自衛隊がイラク派兵された時は、「非戦闘地域」で多国籍軍の後方支援を行うことが口実とされましたが、実際に行っていたのは米軍を中心とする多国籍軍の空輸であって、明らかに憲法に違反する軍事行為でした。「海賊対処法」の危険な本質は、自衛隊に対して、制止の求めに応じない船舶への先制攻撃・武器使用を認めていることです。そして、その活動海域では、アメリカ軍をはじめとする他国の軍隊との共同作戦が行われています。
 日本国内で沖縄の米軍基地撤去を求める国民世論が高まっているその裏で、外国に自衛隊の基地をつくるといった前代未聞の暴挙を行っていることに驚きと怒りを隠せません。しかも、ジブチ政府との間で、自衛隊の現地での「駐留活動」を保障する「地位協定」を締結して、自衛官がジブチの町で傷害事件を起こしても日本が裁判権を全部行使できるようになっているということです。沖縄の人びとが苦しめられてきた米軍との地位協定をまねて、海外の国に押しつけるやりかたは見過ごすことができません。
 「しんぶん赤旗」(7/23付)の記事を紹介します。
「ソマリア沖海賊対処」口実にジブチに「軍事拠点」

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