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グローバルフェスタ Japan 2010 (2)

 昨日の続きです。
 一通り、参加団体のブースを覗いた後で、書籍コーナーへ行きました。
 まず目に付いたのが、「シナジー」という国際協力NGOセンターの会報誌です。たくさん並んでいるなかで、146号「途上国支援に生かす生物多様性特集」を選びました。「多様性ある森は村人のセーフティネット 自然資源を利用した持続的農業を推進」川合千穂さん、「COP10に向けて今から始める生物多様性 キホンのQ&A」道家哲平さん などたいへん勉強になりました。
 関連で、写真家で生物ジャーナリスト・藤原幸一さんの『地球の声がきこえる-生物多様性の危機をさけぶ動物たち』(講談社 2010年6月)も購入。自然破壊のなかで傷つきながらも生きる動物たちの姿を写真で見ることができました。
 最後によったのが、メインステージで行われた「Qちゃんの国際協力トークショー “スマイルアフリカプロジェクト”&生物多様性」です。Qちゃんは、おなじみマラソンランナーの高橋尚子さんです。ご存じの方も多いと思いますが、子どもたちが履かなくなった運動靴をケニアの子どもたちに贈るプロジェクトを行っています。
 ケニアの首都ナイロビのスラム街は、ゴミが散乱していてたいへん不衛生な環境になっています。そこを裸足で歩いて怪我をすると、傷口からばい菌が入って命取りになることがあるといいます。日本から贈られたシューズを履いた子どもたちは、走り回り、踊って喜びを表現します。日本語で「アリガトウ」のメッセージもありました。JICAは、ケニアでこのプロジェクトを支援するとともに、住民の環境教育にとりくんでいます。青年海外協力隊員として現地に入った菊池さんと、JICA地球環境部の三次さんからお話しがありました。大切だと感じたことは、アフリカでは貧困問題を解決しないと環境や生物多様性を守れないということです。ゴミ問題や森林の伐採は、安上がり労働力と原材料を手に入れようとする国際資本がもたらしたもので、その結果、住民たちは貧困とその日暮らしを強いられています。本来そこにあった自然との豊かな共生を取り戻すために、「生物多様性」の確保は、重要なアプローチになります。
 「グローバルフェスタ Japan 2010」に半日程度参加して、まだ書ききれないたくさんの刺激をもらいました。今月18日から、名古屋市でひらかれる生物多様性条約締約国会議(COP10)にも大きな関心を寄せたいと思いました。
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