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イラク帰還兵士の証言を聞くつどい(1)

 10月11日、千葉大学で「イラク帰還兵士の証言を聞くつどい in 千葉」が開かれ、参加しました。主催は、同実行委員会で、千葉県内にある11の九条の会が呼びかけ団体となってとりくんだものです。
 最初の証言は、ジェフリー・ミラードさん(反戦イラク帰還兵の会IVAW・ワシントンDC支部長、全米理事会理事長)。2004年10月から13か月イラク戦争に派遣されました。9・11事件の時、ニューヨーク州兵だった彼は、それまでアメリカの正義を信じていましたが、それを機に外交政策を学ぶようになり、アメリカが悪いことをしていると思うようになり、憂鬱になったそうです。しかし、兵士であるから軍に従うこと以外に考えは及びませんでした。イラクでの任務は、無線を傍受することでした。2004年のクリスマスイブにたった一人で事務所にいたときに、バグダッドで軍の車両が土手から川に転落して、乗員の兵士らが助けを求める声を無線で聞いたが、何もできずに死んでしまいました。後でそれが友人であったことを知り、今でも毎晩寝る前に彼らの声がきこえて苦しんでいるといいます。
 2005年の初夏に、ある部隊が無線で助けを求めていたので、彼はヘリコプター部隊に連絡して、その部隊を囲む群衆は空から攻撃されました。その夜事件の全貌が明らかになり、攻撃したのは平和的なデモ行進をしていた300人のイラク人で、その中に突っ込んだ若い兵士が動転して叫んでいたということが分かりました。この攻撃で150人が殺されました。彼は、もしこの無線を無視して、群衆が本当に反乱軍であったなら、米軍の一部隊がなくなっていたのだから、どんな選択をしても戦場では罪のないことはない、と苦しい心境を話しました。
 ミラードさんは、2005年10月に帰国したときにIVAWを訪れその活動に加わりました。当時彼の部隊は、アフガニスタンに行くことになっていました。彼は、除隊することができましたが、劣化ウラン弾が原因と思われる背中の変性的骨疾患、外傷性脳損傷と心的外傷後ストレス障害(PTSD)を患っています。彼はいま、IVAWの活動として、イラク・バスラに行き人道支援(医薬品を届ける)活動することを希望しています。イラクの子どもたちを支援することは間違いなく正しいことだとミラードさんは話しました。
 続きはまた後日書きたいと思います。

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