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軍隊は女性を守らない―沖縄の日本軍慰安所と米軍の性暴力

 昨日、注文していたwam第10回特別展カタログ『軍隊は女性を守らない―沖縄の日本軍慰安所と米軍の性暴力』が届きました。wam=アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」は、戦時性暴力についての記憶と活動の拠点です。その第10回特別展「軍隊は女性を守らない ―沖縄の日本軍慰安所と米軍の性暴力―」は、昨年6月から今年の6月30日まで開催中です。
 以前から見たいと思っていたのですが、なかなか足を運べず、このカタログを注文しました。
 内容は大変充実しています。まず驚いたのが、表紙裏に「沈黙の声-米軍の性暴力に抗して」の展示パネルを再現して、時系列におびただしい数の暴力被害が列挙されていたことです。
 本書の構成は、「はじめに」、1.沖縄の歴史と日本軍の侵略、2.日本軍による性暴力被害、3.戦後も続く性暴力で、たくさんの証言と歴史資料が掲載されており、「慰安婦」にされたのが朝鮮人だけでなく、沖縄や九州の人もいたこと、自宅を慰安所にされた人の証言など、沖縄における日本軍慰安所と「慰安婦」被害の実態が明らかにされています。戦後67年、癒やされない元「慰安婦」たちの苦しみと、米軍駐留下で絶えることのない性暴力被害の実態を、私たちはしっかりと見つめ、戦争と軍隊の本質、基地問題について考えていくことが必要ではないでしょうか。「慰安婦」問題で旧日本軍による強制と関与を否定するような主張は絶対に通りません。多くの人に、wamの特別展・カタログを見ていただきたいです。
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