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「第2の白血病」と闘う被爆者と医師 ~傷つけられた遺伝子

 今日、長崎被爆68年を迎えました。この1年間で新たに亡くなった長崎の被爆者は3404人といいます。8月6日放送のNHKスペシャル「終わりなき被爆との闘い~被爆者と医師の68年~」では、十数年前から被爆者の間に増えている新たな病気、「第2の白血病」と呼ばれるMDS(骨髄異形成症候群)についての医学的な研究と被爆者の苦しみが報道されました。DSC00989.JPG

 被爆者の命を救おうと、広島・長崎の医師たちは、MDS発症のメカニズムの解明を進めています。原田浩徳さん(広島大学病院)は、被爆者の方の骨髄細胞で染色体異常を研究しています。一つの染色体の中に平均およそ1000個ある遺伝子の一つ(RUNX1)が放射線によって傷つけられると、まわりの遺伝子の異常を誘発して、異常な遺伝子が少しずつ増えていき、その結果60年かけて染色体全体の異常を引き起こすと原田さんは考えました。
 MDSと被爆の関係を世界で初めて証明した朝永万左男さん(長崎原爆病院院長)は、ノルウェーの首都オスロで開かれた核兵器禁止をめざす国々による国際会議で、「放射線によって傷付けられた遺伝子は、被爆者を一生、白血病やガンで苦しめます」「(被爆者の)この苦しみを世界からなくすには核兵器の廃絶しかありません」と訴えました。
 広島・長崎への原爆投下によって被爆者となった方々の終わりなきたたかい。ノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ナガサキ、ノーモア・ヒバクシャ。福島第一原発事故で引き起こされた被ばくの被害、アメリカの核戦略に同調する日本政府・・・・。私たちは、核兵器廃絶と原発ゼロの声をもっともっと大きな世論にして、世界を動かしていかなくてはいけないと思いました。
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