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日本IBMによるロックアウト解雇を許さない

 12月4日、もう一週間前のことですが、東京・千代田区の日本教育会館で、「許すな!日本IBMのロックアウト解雇 12・4大集会が開かれ、800人が参加しました。私もその一人です。
 集会は、南部合唱団によるうたごえ、コメディアン・松本ヒロさんのオンステージで始まりました。
 そのあと、東京地評議長の伊藤潤一さんが、「日本IBM解雇撤回闘争支援全国連絡会」の結成を宣言し、「日本IBMの乱暴な解雇攻撃は、すべての労働者にかけられた攻撃」だと訴え、全国連絡会への参加を呼びかけました。全労連議長の大黒作治さんは、「どこでも、だれでも解雇できる仕組みづくり、日本IBMはその先導役である。労働組合の存在価値が問われるたたかい。勝つまでたたかいぬこう」と訴えました。JMIU委員長の生熊茂実さんは、「解雇を制限する判例法理の『整理解雇の4要件』をすり抜ける違法・脱法だ。退職強要に反対し雇用を守ってきた労働組合弱体化を狙った解雇でもある」とこの間の経過を報告しました。
 IBM支部と原告が、寸劇で争議に立ち向かう原告家族と支部のたたかいを演じ、「僕は大人になったら、お父さんのように、勇気ある人になりたい」との子どもの作文に拍手がわきおこりました。日本IBM支部委員長の大岡義久さんは「人間の尊厳を奪い、犯罪者のように扱うロックアウト解雇を許せない。紙切れ一枚で首をきられてたまるか」と、たたかう決意を表明し、「集会アピール」を満場の拍手で確認しました。
ロックアウト解雇とたたかう仲間を支える会
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集 会 ア ピ ー ル

 本日わたしたちは、東京・日本教育会館大ホールにおいて「許すな!日本IBMのロックアウト解雇 12・4大集会」を開催し、800人を超える仲間が参加した。集会は、日本IBMのロックアウト解雇を告発するとともに、解雇攻撃とたたかうJMIU日本IBM支部の仲間を激励し、共にたたかう決意を固めあった。
 日本IBMではいま、いわゆるロックアウト解雇が猛威をふるっている。これは、終業時間間際に、突然、上司が労働者を別室に呼び出して解雇通告を読み上げ、「私物をまとめてただちに出て行け」と命じる極めて乱暴な解雇である。会社は、「就業規則上の解雇要件に該当する」と告げるのみで具体的な理由をいっさい示さないばかりか、労働組合との事前協議も行なおうとしない。
 このようなやり方で昨年7月以降、JMIU日本IBM支部組合員だけでも26人が解雇通知を受けた。そのなかには、労働組合活動の先頭に立ってきた役員が数多く含まれ、組合活動に重大な支障が生じている。しかも、職場単位でみると、JMIU組合員が集中的に狙われている。
 JMIU日本IBM支部は日本IBMの職場における唯一の労働組合として、常に職場での雇用と権利をまもるたたかいの先頭に立って奮闘してきた。ロックアウト解雇が、リストラによる利益の極大化と、労働組合と職場労働者との分断を図り、たたかう労働組合の団結破壊と排除を目的としているのは明らかである。
 JMIU日本IBM支部では、10人の組合員が解雇の無効を訴えて裁判所に提訴するとともに、労働委員会に不当労働行為の救済申立を行うなど、解雇撤回のたたかいに立ち上がった。マスコミもいまでは、日本IBMを「国内最大のブラック企業」と呼び、この事件に注目し始めている。
 「企業が世界でもっとも活動しやすい国をめざす」として、労働規制緩和をすすめる安倍政権の目標の中心は、「解雇の自由」にある。元社長が「リストラの毒味役」と自称したように、これまでも日本IBMは、他社に先んじて新しい手法のリストラを編み出し実行してきた。ロックアウト解雇も安倍政権がたくらむ「解雇の自由」そのものであり、この暴挙にストップをかけなければ、日本国中にロックアウト解雇の嵐が吹き荒れることになるだろう。こうした攻撃は日本IBMにとどまらず、全国の労働者・労働組合にかけられたものであり、総力をあげて反撃しなければならない。
 今日結成された、私たち「日本IBM解雇撤回闘争支援全国連絡会」は、多くの労働者・労働組合の結集により、「解雇自由」をはじめとする「安倍雇用改革」に反対する人々と広く手をつなぎ、日本IBMでのロックアウト解雇阻止のために総力をあげることを呼びかける。

2013年12月4日

              許すな!日本IBMでのロックアウト解雇 12・4大集会
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