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5・3憲法記念日の集い(千葉市)

 5月3日、千葉市文化センターで憲法記念日の集い(主催:千葉県憲法会議・憲法改悪反対千葉県共同センター)が開かれ、500人を大きくこえる参加者が会場を埋めました。
 最初に文化行事で、合唱団プリマベラによる澄んだ歌声を堪能しました。
 記念講演は、森英樹さん(名古屋大学名誉教授)を講師として、「どうなる憲法?どうする憲法!―暴走する改憲・壊憲の矛盾を突く」と題して行われました。
 森英樹さんは、安倍晋三氏が2007年1月の内閣総理大臣施政方針演説で「戦後レジーム」からの脱却を宣言し、憲法を頂点とした行政システム、教育、経済、雇用、国と地方の関係、外交・安全保障などの基本的枠組みを見直すとともに、憲法「改正」にむけて全力で取り組むと述べたことを、彼のホームページに5年前から掲載していることを指摘し、歴代の首相のなかでも日本国憲法を攻撃する姿勢が突出していると述べました。
 日本国憲法は、日本が犯した侵略戦争の反省のうえに、戦争の放棄、基本的人権の尊重、国民主権を柱にしたすべての法律の基本法です。しかし、安倍首相は、「特定秘密保護法」制定に示されるように国民の人権保障よりも国家目的のために人権を制限し、教育の場にも上意下達の「愛国心」教育を押し付け、現憲法下では絶対に認められないとしてきた「集団的自衛権の行使」を容認する憲法解釈をごり押しするなど、日本国憲法を壊す(あって無きものにする)壊憲=暴走政治の道をすすんでいます。
 森氏は、国民の多数が、「戦争する日本」を拒否しているなかで、集団的自衛権の行使を「限定的にする」と誤魔化しながら導入しようとしているその手口に注意を促し、閣議決定だけでは派兵できないので、同盟国(米国)の戦争に派兵するための法律の制定、ガイドラインの改定などが必要になってくると述べました。一方、安倍内閣による靖国神社参拝や従軍慰安婦への軍の関与否定など、侵略戦争を美化し、戦後国際秩序を否定するさまざまな言動を挙げ、国際的に孤立していることを指摘し、第一次安倍内閣の改憲を阻止した「九条の会」などの市民パワー、国民的な運動で改憲・壊憲を阻止することを呼びかけました。
 憲法記念日の集いは、最後に集会アピールを参加者全体で確認して、成功裏に閉会しました。
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タグ:憲法
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