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2014年を振り返る

 ブログ「平和に生きる権利」の今年最初の記事は、東京都知事選挙の問題で、私は次のように書きました。「宇都宮けんじさんは、都の予算を大型開発優先から福祉・保育優先に変えていくこと、東電・福島原発の最大の電力消費地であった東京が被害者救済のためにできる限りの支援をしていくこと、安倍政権による「戦争する国づくり」に反対し、平和憲法の精神を生かして東京・ソウル・北京の市長会議を開催することなどを訴え、多くの聴衆から声援を受けました」
 この一年間は、都知事選挙で宇都宮けんじさんが訴えた争点をめぐって、大きな政治的な荒波に国民がさらされた一年であったと言っていいと思います。
 私は、安倍政権が進める「戦争する国づくり」と原発再稼働に抗する市民の運動を紹介し、パレスチナ・ガザ地区への攻撃やイラク戦争がもたらしたものに目を向けてきました。そこで考えたことは、世界から戦争という暴力をなくしていくためには、日本国憲法第9条の精神を日本から世界へ発信していくことが必要だということです。「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」…。そのためには、この憲法を壊す安倍政権による「集団的自衛権行使容認」の閣議決定とそれを具体化するあらゆる政策を撤回させなければいけないということです。
 12月の総選挙では、残念ながら、世界とアジアの平和について、日本がすべきこと、してはいけないことを真剣に考えて政権を選ぶことにはいたりませんでした。経済問題はもちろん大切な争点でしたが、これも貧困と格差拡大をすすめた安倍政権に審判を下すことになりませんでした。2015年は、改憲勢力が多数を占める国会のなかで、日本共産党をはじめとする憲法を守り生かす勢力が、国民各層のさまざまな運動と協力・共同して、戦争への道をストップさせることができるかどうかの正念場であると思います。
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2014総選挙投票日の朝に

 今日は、安倍首相が消費税増税による貧困と格差拡大、沖縄県民にノーの審判を突きつけられた辺野古への新基地建設などの失政を払拭するために仕組んだ解散総選挙の投票日です。昨年7月の参議院選挙からネット選挙が解禁され、昨夜24時までインターネットを使って候補者が訴えをしていました。短い選挙戦を通じて私が感じたことを少し書きます。
 アベノミクスで恩恵を受けた一部の金持ちの他はみんな生活がたいへんで、師走の忙しい中で選挙だなんてつきあっていられないといった人たち、アベノミクスが争点だとか自民党が300議席超の予測報道を出すマスコミにしらけている人たちなど、総選挙への低い関心が当初目立ちました。
 しかし、首尾一貫して国民が主人公の政治を訴える政党が、アベノミクスを「この道に先はない」と批判し、消費税に代わる社会保障の財源を具体的に示すと、有権者の関心が高まってきました。政治とカネの問題で、私もかねてから主張してきた「政党助成金の廃止」も選挙の争点に登ってきました。
 また、川内原発をはじめとする原発再稼働の動きを何とか止めなくてはいけない、1年前に国民の反対を押し切って国会を通ってしまった「秘密保護法」を廃止しなくてはいけない、集団的自衛権の行使容認と戦争する国づくりをやめさせなくてはいけないという多くの人々が行動に立ち上がり、総選挙への参加を呼びかけました。安倍政権のきな臭い動きにストップをかけることができる政党はどこか明らかになったと思います。
 有権者としての権利を行使することが本当に大切なときであり、この総選挙は歴史を左右する選挙だと言っていいと思います。みなさん、一緒に政治を国民の手に取り戻しましょう。
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タグ:総選挙