ドキュメント 憲法を獲得する人びと
●著者・田中伸尚,発行・2002年,出版者・岩波書店,273頁
~著者「まえがき」より~
この20年ほど私は、憲法に書き込まれている内容を少しでも実現し、豊かにしていこうとして生きているこうした人びとに出会う旅をしてきた。彼らは決して「護憲」をスローガンにはしていない。市民として生活者として異議申し立てをし―それは多くは憲法訴訟になるが―、憲法の内容を「獲得」しながら、その実現を課せられている公権力の担い手に届けようとしてきた。私は、この人びとの悩み、苦しみ、逡巡、決断、言動といった「生きぶり」を伝えたいと思った。「憲法を獲得する人びと」としたゆえんである。…
●本書の構成
毎月二日は基地の前で 渡辺ひろ子 さん
私は裁判官になりたい 神坂直樹 さん
教員として、母として 永井悦子 さん
「神主の娘」の意見陳述 大村和子 さん
遺族が求めた合祀取り下げ 菅原龍憲 さん
揺れる心で「アイヌ宣言」 多原良子 さん
在日だけど、日本社会の一員だから 徐翠珍 さん
死刑囚養母の不安と勇気 益永スミコ さん
朝鮮人被爆者の遺骨にきく 故 岡正治 さん
自治体の「平和力」こそが武器 新倉裕史 さん
沖縄に基地があるかぎり 中村文子 さん
「開かずの扉」を開けるまで 加島宏 さん
http://www.bk1.co.jp/product/2165724/p-smituru22701
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