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世代を超えて戦争を語る-JIM-NETがイラクからゲストを招きツアー開始

 創立10周年を迎えたJIM-NETは、イラクから若者+シニア世代を招き、世代を超えて戦争を語るツアーを企画し、10月24日から催しが始まりました。JIM-NETのblog とfacebook、「しんぶん赤旗」の記事から抜粋してその様子をお伝えしたいと思います。まず、イラクからのゲストお二人の紹介です。
◆ムスタファ・イマッド (20歳) … バグダッド出身。8歳の時に、イラク戦争を体験。疎開先で米軍のヘリコプターの攻撃をうけ、足を負傷。ジャーナリストの土井敏邦氏が取材し、ニュース・ステーションで取り上げられると、反響を呼び募金が集まりヨルダンで手術を受けることができました。
◆アブ・サイード(61歳)… バグダッド出身のパレスチナ人。一族はハイファ出身。若いころは、パレスチナ抵抗運動に参加したことも。2004年から、JIM-NETに協力し、スタッフとして小児がんの患者の面倒を見ています。バグダッドのパレスチナ難民はイラク戦争後の迫害が激しく、多くは国を去っていきました。
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◎JIM-NET facebook ~ 23日に来日したムスタファ君とアブサイードさん。24日に早速参議院議員会館で記者会見しました。ムスタファ君は2003年4月に米軍の爆撃で負傷したこと、一時は切断の危機に瀕したが日本人ジャーナリストの土井敏邦さんの尽力でヨルダンでの治療を受けられたこと、今は高校に通いながら父の経営するスーパーマーケットで働いていること、将来は技術者になりたいと思っていることなどを率直に語りました。アブサイードさんは「イスラム教は本来知的な宗教、寛容な宗教なのです」と語り、暴力的な見方をされていることに対して深い懸念を表明しました。会場からは、マララ・ユスフザイさんのノーベル平和賞受賞でも話題になった「イスラム社会の女子教育」についても質問がありましたが、2人ともイラクでは男女に教育の差別はない(中学・高校は男女別学だが小学校・大学は共学)と答えました。
https://www.facebook.com/JapanIraqMedicalNetwork
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