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第85回中央メーデー

 5月1日、東京・代々木公園で第85回中央メーデー集会が行われ、2万7千人が参加しました。
 メインスローガンは、◇安倍「暴走政治」ストップ。憲法がいきる安全・安心社会の実現 ◇すべての労働者の大幅賃上げ。最賃は全国一律1000円以上に。派遣法など労働法制改悪反対。ディーセントワークの実現 ◇消費税大増税・TPP参加反対。被災者が希望のもてる復興。原発ゼロ。社会保障制度の大改悪反対 ◇「戦争ができる国づくり」反対。集団的自衛権の行使容認・改憲反対。特定秘密保護法の廃止。教育の国家統制反対。普天間基地の即時撤去、辺野古新基地建設反対。オスプレイ配備・訓練反対。核兵器の全面禁止を ― です。
 私はとくに、集団的自衛権の行使を容認しようとする安倍政権の暴走を止めなければ、自衛隊員が海外の紛争地で米軍とともに戦争をすることが現実になってしまうこと、国の言いなりになる「愛国心」教育の徹底をはかる教育委員会制度の大改悪を止めなければいけないということを強く思い、メーデー集会とデモ行進に参加しました。
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 第85回中央メーデー宣言

 本日、私たちは労働者・国民の団結と連帯の力で第85回中央メーデーを成功させました。
 集会では、日本を再び「戦争できる国」へと変える安倍「暴走政治」にストップをかけ、生活と雇用の危機を打開する国民共同のたたかいをすべての職場・地域・学園で強めていくことを誓いあいました。

◇すべての働く仲間のみなさん
 「アベノミクス」は大企業やファンド、富裕層には多くの恩恵を与える一方、庶民に対しては物価高、消費税増税、社会保障制度改悪で痛みを押し付けています。労働者の賃金は年々減少し、「貯蓄ゼロ」世帯は全体の3割に、また貧困ライン以下で生活する人は2400万人にものぼっており、「格差と貧困」は拡大するばかりです。安倍首相は「経済の好循環のために賃上げを」と言いながら、派遣法改悪など、非正規化と解雇の自由化、賃下げを加速させる労働法制の大改悪を進めています。
 何よりも優先されるべき被災地の復興は、3年たっても遅々として進ます、原発事故の収束のめどすらたっていません。被災者は、復興事業で儲ける元請大企業を横目でみながら、生活苦に沈み、将来を思い描くこともできず、筆舌に尽くしがたい失望を味わっています。

◇すべての働く仲間のみなさん
 安倍「暴走政治」への国民の反撃もはじまっています。「特定秘密保護法」廃止にむけた学者・文化人、市民、労働組合などを結集したたたかい、国の教科書押し付けに抗する沖縄・竹富町の人々、集団的自衛権行使による戦争できる国づくりに反対する「九条の会」アピールへの広範な著名人の賛同など、新たな国民的共同が拡がっています。派遣法など労働法制改悪でも、日弁連やすべての労働団体が反対を表明し、取り組みを強めています。沖縄・名護市長選での「新基地建設NO」を掲げる稲嶺市長の再選や東京都知事選で都民本位の都政を訴える候補の健闘など、政治転換をめざす流れも強まっています。
 春闘では、私たちが一貫して主張してきた「大企業の内部留保還元」「賃上げによる景気回復」の要求が政府や財界・大企業を動かし、一部大企業の賃上げ回答を引き出しました。しかし、増税負担や生活悪化の下、生活改善や経済の好循環という点では到底十分とは言えません。あらためて「すべての労働者の大幅賃上げ」「最賃は全国一律1000円以上に」などの要求の実現にむけ、職場・地域からたたかいを強めていきましょう。

◇すべての働く仲間のみなさん
 世界の労働者は、国の緊縮財政政策に反対し、「格差と貧困」解消に向けたたかいを繰り広げています。ドイツでは来年から8.5ユーロの全国一律最低賃金導入を決め、アメリカではオバマ大統領が最賃10.10ドルへの引き上げを訴え、連邦政府の発注事業で働く労働者の最賃を同額とする指示を出しました。
 新自由主義に反対し、「格差と貧困」解消を求めるたたかいは世界の労働者共通の課題です。多国籍企業の民主的規制を求め、アジアや世界の労働者と団結、連帯してたたかいを進めていきます。
 「すべての労働者の賃上げによる日本経済の回復、8時間労働制の実現をはじめディーセントワークの実現、社会保障の拡充、被災者が希望の持てる復興、原発ゼロ」の実現をめざしてたたかいを進めていきましょう。

 働くものの団結万歳!
    世界の労働者万歳!
       第85回中央メーデー万歳!

 2014年5月1日  第85回中央メーデー集会
タグ:メーデー
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