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沖縄の海に想うこと

 私が好きでよく聴く歌に、Coccoの「ジュゴンの見える丘」があります。辺野古沖への米軍基地建設によって絶滅が危惧されるジュゴンへの慈しみを歌った歌です。名護市辺野古では基地建設に反対する座り込みが長年続けられています。ジュゴンを守れ、基地建設反対の声は日本だけでなく世界中に広がりました。
 6月13日、北沢防衛相が、沖縄県知事に辺野古への新基地建設についてV字形滑走路の方針を伝えたことには、強い憤りを感じました。
 東日本大震災では大津波でたくさんの人の命が海に流されました。とても悲しく無念なことです。そしていま、沖縄の歴史を振り返ると、沖縄戦で米軍と皇軍に追い詰められて、多くの島民が海に飛び込んで命を落としたことが思い出されます。津波で奪われた生命も戦争で奪われた生命も、人の命に変わりありません。しかし、戦争という為政者が起こした行為でたくさんの罪のない人々が海の藻くずとなってしまったことの罪深さ、無念さは消すことができません。その沖縄の海で、米軍の基地建設によってジュゴンの生命を脅かすことはあってはならないのです。
 Coccoは、去年1月、「沖縄タイム」連載のエッセー「こっこタイム。」第1回「もしも願いが叶うなら」で「でも、もしも願いが叶うなら。私はこの問題を終わらせるために捧(ささ)げられる生け贄になりたい。」と命を捧げてもジュゴンの海を守りたいという願いを書きました。自分にはそこまでの覚悟はないかもしれませんが、沖縄の基地撤去を実現する日まで、声をあげ続けたいです。
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【2011年6月14日(火)「しんぶん赤旗」】
防衛相「辺野古 V字で」 沖縄知事に伝達 オスプレイ普天間配備も

 北沢俊美防衛相は13日、沖縄県庁で仲井真弘多知事と会談し、米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)に代わる同県名護市辺野古の新基地について、「滑走路の形状は日本政府としてV字形で調整したい」と、2本の滑走路を建設する案で臨むことを伝えました。21日に米ワシントンで行われる日米安全保障協議委員会(2プラス2)で議題となります。
 仲井真知事は「昨年の名護市長選挙まで、私も『(県内移設を)やります』と言ってきたが、あの選挙で変わった。誠に遺憾」とのべ、応じられないとの立場を示しました。
 V字形は米側が強く望んでいるものです。
 また、北沢氏は過去に何回も墜落事故を起こしている米軍の垂直離着陸機MV22オスプレイの普天間配備も伝達。これに対し、仲井真知事は「県民の代表として、とても『分かりました』とは言えない。反対せざるを得ない」と語りました。
 このほか北沢氏は2006年の在日米軍再編ロードマップ(行程表)に明記された普天間基地の移設完了期限(2014年)について、「現実的に困難。できる限り早い実現をはかることで調整している」として先送りする方針を明らかにしました。
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