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怒鳴らない子育て法:コモンセンス・ペアレンティング(1)

 貧困と格差の拡大、一人親家庭の増加など、子育ての環境は年ごとに厳しさが増し、児童虐待が増えています。親と子どもが豊かな人間関係を築けること、子育てを支援する新しいコミュニティを構築することが求められています。
 子どもの虐待防止センターは、~全国一斉子育て・虐待防止ホットライン~電話相談にとりくみます。11月の虐待防止月間に併せて時間を延長して電話を受付けます。11月5日(月)~7日(水)の間、相談電話の受付時間を10時~20時まで延長。
 相談電話 03-5300-2990 (11/5~7の期間は20時まで)
 全国共通ナビダイアル 0570-011-077
 受付時間 平日 : 10:00~17:00
      土曜 : 10:00~15:00 (日・祭日はお休み)

 「子どもの虐待防止センター」ニュース第84号に是非多くの人たちに知ってもらいたい記事がありましたので紹介します。それは、神奈川県茅ヶ崎市で行われている“怒鳴らない子育て”の普及をキーワードにした、コモンセンス・ペアレンティング(Common Sense Parenting)講座です。子どもの「しつけ」がうまくできなくて暴力や暴言を使ってしまうことがあるかもしれません。そこで、親子のよりよいコミュニケーションを築くためのトレーニングをするのがこの講座です。1回につき90分から120分程度の6回のセッションからなり、2週間に1度の実施であれば1クール3か月で修了となります。
【Session 1】わかりやすいコミュニケーションプログラム
 子どもの行動を抽象的な言葉を使わずに具体的に表現します。「ちゃんとしなさい」ってどういうことか、「いい子にしててね」ってどういうことか子どもに分かるように話すトレーニングです。お店で子どもが駄々をこねて困った経験はみなさんあるでしょう。「今日はスーパーに買い物に行ってもおやつは買わないよ。おうちにあるからね。“買って買って”って言わずにお母さんが買い物カートを押すのを手伝ってね」など行動を具体的に簡潔に表現することがポイントになります。また否定的な言葉を使わずに表現することも大切です。「ソファーの上で飛び跳ねるな」と言うよりも「ソファーの上では座ろうね」と言って、子どもが「そうか、飛び跳ねるところではないんだ」と気付くように導くといった感じです。「OOしたい気持ちは分かるけど、△△しようね」という表現を使うことで子どもの気持ちをくみとろうとする親の誠意が伝わり、暴力的な言葉を使わずにコミュニケーションできるのです。また言葉だけではうまく伝わらないこともあります。子どもの目線にあわせて、穏やかに静かに語りかけると伝わりやすくなります。
【Session 2】良い結果と・悪い結果
 子どもが良い行動をとった場合に、良い結果(良かった体験)を与え、悪い行動をとった場合に、悪い結果(しまった体験)を与える方法のトレーニングをします。「しまった体験」は決して“罰”ではなく、しまったと思える程度のものにします。もう一度やり直させるとか、テレビやゲームをする時間を制限する、散らかしたものを片付けさせるなどです。子どもが自分の行動でどんな結果が生まれるのかを理解するためには、親が誉めたり叱ったりすることの「一貫性」が肝要です。  (次回に続く)
タグ:虐待防止
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