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ナターシャ・グジーさんの想い

 1月18日・25日付「しんぶん赤旗」で、ウクライナ出身の歌手でバンドゥーラ奏者のナターシャ・グジーさんのエッセイを読みました。ナターシャさんは6歳のとき(1986年4月)父親が勤務していたチェルノブイリ原発で爆発事故が発生し、原発からわずか3.5キロで被曝し、避難生活で各地を転々とし、2000年から日本で音楽活動を続けています。
 3・11と福島原発事故についてナターシャさんは次のように書いています。「私が心から愛しているこの国の人々がなぜこんなに悲しい思いをしなければならないのか、信じられませんでしたが、やがて日本人の思いやり、心の優しさが世界中に伝わり、きっと日本は大丈夫、と思いました。しかし、とても恐れていたことが起きました。原発事故です。大変に大きなショックを受けました。かつて私たちが経験した悲劇を、もう誰にも経験してほしくない、二度とあの事故が起きてはいけないと、チェルノブイリ原発事故を体験したすべての人たちが、心から願っていたのに。毎日眠れずに泣いていました」 「チェルノブイリ原発事故のあと、何年もたってから友達が何人も病気になり、結婚してからも、その赤ちゃんたちが病気や障がいを持って生まれています。一度起きてしまったら、ずっとずっと、大地や人々を苦しめ続ける大きな悲劇なのです」 「今は何より、原発事故のためにつらい思いをしている子どもたちの、体と心の健康をとても心配しています。…子どもたちの被曝をどうしたらもっと減らせるのかを考えることが、ずっとこの国の未来には大切なことではないでしょうか。私はそのためにできる支援を続けたいと思います」
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