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憲法を草の根で守るとき 憲法記念日の集い(千葉市)

 今年の憲法記念日は、憲法9条「改正」に執念を燃やす自民党・安倍政権が、まず96条を改悪して、憲法改正発議を国会議員の過半数の賛成で行えるようにすることを、この夏の参議院選挙の争点にするという情勢の中でむかえました。千葉市文化センターで開催された「5・3憲法記念日の集い」には、昨年を上回る450人が集まり、憲法96条改悪のねらいを学び、ひろく知らせていくこと、安倍政権の暴走をストップさせ、憲法をくらしと政治に生かしていくことを確認し合いました。
 この「集い」は、千葉県憲法会議と憲法改悪反対千葉県共同センターの主催で行われ、文化行事として、アルパという中南米の民族楽器(ハープ)を奏でるアンサンブル「グルーポ・エルマナス」のみなさんによるすてきな演奏で始まりました。アルパ(写真)は、奏者手前側の太い支柱が反響板になっていて、とても張りのある豊かな音色を響かせます。また、奏者が着ているのはパラグアイの民族衣装で、ステージに華やかさをそえていました。DSC00867.jpg
 記念講演は、小林武さん(沖縄大学客員教授/憲法学専攻、法学博士、弁護士)が、「憲法を草の根で守るとき-沖縄で考える」と題して話されました。以下レジュメの骨子です。
 Ⅰ 憲法 未曾有の危機に-「過激な国家主義者の内閣」がもたらしたもの
 Ⅱ 沖縄と憲法
  1 沖縄に今投げかけられている「負担軽減」の難題=政権の傲慢
  2 沖縄から見る「4.28」(主権回復記念式典)
   O 講和条約による「主権回復」の意味するもの …まさに「屈辱の日」
   O 講和条約以降の沖縄 …基地被害と米兵犯罪に生活を脅かされる
  3 日本国憲法-本土では「66年」、沖縄は「41年」
   O 憲法を27年間奪われた沖縄
   O 沖縄にとっての安保(日米安全保障条約)
 Ⅲ 憲法を憲法でないものにする安倍改憲
  1 憲法=人類の知恵が生み出したすぐれもの-「ナショナルプライド」としての日本国憲法
   O 人々の自由と権利(基本的人権)を守るために、国家権力の手を縛る(=立憲主義)
   O 国民主権の日本国憲法-天皇の「4.28」式典への出席問題を考える
  2 平和憲法は私たちの安全確保の基盤
   O 世界各国の憲法の平和主義より、一歩先を歩む
    …前文「平和的生存権」、9条「戦争の放棄」「戦力の不保持・交戦権の否認」
   O 現今の東アジア情勢と日本国憲法
    …非暴力・不服従・非武装の抵抗という根本的な姿勢をもって、問題を平和的
      に解決する努力
  3 自民党改憲草案は、立憲主義原理の墓場
 Ⅳ 安倍改憲にどう立ち向かうか-草の根の役割
   O 憲法改正手続き(96条)の「改正」が現今の焦点 …立憲主義の根本に関わる問題
   O 安倍首相の改憲イデオロギーの特徴をつかむ
   O 96条を守る国民の広汎な結束/草の根の憲法運動への格別の期待
      (憲法会議、九条の会)
   O むすびにかえて …憲法選挙としての参院選DSC00871.jpg
タグ:憲法
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