SSブログ

労働者・国民の生活と権利を守ろう!~第80回中央メーデー

 今日、全国各地でメーデー集会が開催されました。私は、東京・代々木公園で開かれた第80回中央メーデー集会に参加し、デモ行進を行いました。中央メーデーには約3万6000人の労働者・市民がつどいました。
 登壇者の発言で印象に残ったのは、「年越し派遣村」の名誉村長を務めた宇都宮健児弁護士のお話しで、去年の5月アメリカに行った時に、貧困大国アメリカから学ぶことは何もないと言われたけれども、アメリカの労働運動から学んだことがあった。それはカンパニーユニオンからソーシャルユニオンへの脱皮をめざして、労働組合が、企業内の要求にとどまらないで、社会的な政策要求をかかげて市民とともに共同をひろげて行動していることだと話されたことです。日本でも、社会的連帯で企業の横暴や政府の悪政とたたかうのだということが、言葉だけではなく実践的にすすんだ1年間だったと思います。
************************************************************************************
【第80回中央メーデー宣言】
 私たちは、本日、たたかうメーデーを引き継ぎ、労働者・国民の団結と連帯の力で第80回中央メーデーを大きく成功させた。

すべての労働者・国民のみなさん
 アメリカ発の「金融危機」に端を発した世界同時不況で、日本では「経済危機」を理由にした大企業の「派遣・非正規切り」など大量首切りやベアゼロ・一時金削減、国家公務員労働者への一時金引き下げ、6年ぶりの中小企業倒産の急増、6月までに19万人が職を失うなど過去最悪の雇用・失業状態に陥ろうとしている。増え続ける生活保護世帯、11年連続の3万人を超える自殺者、OECD調査では日本の子どもの7人に1人が貧困状態にあるなど、この日本列島全体を蝕んでいる。
 一片の紙切れによる大企業の「派遣・非正規切り」は、多くの労働者から職と住まいを奪い、人として生きることさえ否定する事態を招いた。こうした「派遣・非正規切り」の横行は大きな社会問題となり、「年越し派遣村」や雇用・くらしを守る全国各地でのとりくみは、混迷と不安のなかで失いかけていた「人間の絆、社会連帯、相互理解」の大切さ、重要さをよびおこすものとなった。同時に「くらし・雇用を守れ」と多くの市民と連帯・共同してとりくむ労働組合の姿に、熱い注目と期待が寄せられている。

すべての労働者・国民のみなさん
 「派遣・非正規切り」など大企業の横暴に対する労働者の反撃がいまはじまっている。
 「一方的な首切りは許さない」と昨年12月のいすゞをはじめ全国で150組合、1800人を超える派遣・非正規労働者自らが組合を結成、解雇撤回、寮生活の継続など一定の成果をかちとってきている。また「大企業は内部留保を雇用にまわせ」の声は大きな社会世論となり、政府さえも認めざるを得ない状況にまで追い込んできた。
 これらのとりくみを通じて、不十分ながらも雇用保険法改正などがおこなわれた。私たちは引き続き、大企業の社会的責任(CSR)の追及、これ以上の「首切り」を許さないたたかいを強め、政府に雇用セイフティーネットの整備・拡充を強く要求する。
 また麻生内閣による「海賊対処」法案の強行、米軍・グアム移転に伴う国民への負担増、消費税増税に反対し、地域医療崩壊などの国民生活破壊、戦争国家体制づくりを許さぬたたかいを強めていく。「西松献金」事件の真相糾明と「企業、団体献金の全面禁止」、政党助成金の廃止を求める。

すべての労働者・国民のみなさん
 いま世界は、行きすぎたカジノ資本主義による「金融危機」の反省から、新自由主義との決別、金融規制と監督強化など国際経済秩序の見直しなど新たな胎動がはじまっている。
 私たちのこの日本もまた「大企業中心」から「国民本位の政治・経済」への転換にむけた絶好のチャンスを迎えている。重大な総選挙、都議選も目前に迫っている。
 第80回中央メーデーを機に「なくせ失業と貧困。8時間労働で生活できる賃金を。消費税増税反対、社会保障制度の充実。ストップ!戦争する国づくり。食料自給率の向上。大企業中心から国民本位の政治・経済への転換」にむけて、国民諸階層すべての力を総結集することをよびかける。
 働くものの団結万歳!
 世界の労働者万歳!第80回中央メーデー万歳!

                  2009年5月1日 第80回中央メーデー集会

nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0